Threads(スレッズ)で自信のある投稿をしたのに、翌日インサイトを開いたら閲覧数がいつもの半分。内容がいまいちだった?それとも制限された?結論を急ぐ前に、それぞれの数字が何を数えているのかを知っておくと、多くの不安はそれだけで解消します。
この記事では、インサイトの開き方と、アカウントと投稿のインサイトの違いから始めて、閲覧数、インタラクション、フォロワー、流入元を順に見ていきます。最後に、インサイトではわからないことと、その補い方を紹介します。
インサイトの開き方:アカウントと投稿
Threads アプリかウェブ版でプロフィールを開くと、インサイトが見つかります。1件ごとの成績は、その投稿のインサイトから確認できます。
この二つの数字は意味が少し違います。アカウントのインサイトは選んだ期間の成績、投稿のインサイトは公開してからの累計です。古い投稿も見られ続けるので、今週公開した投稿の閲覧数を足しても、今週のアカウント全体の閲覧数とはたいてい一致しません。
期間については、Meta は7〜90日の比較を用意しています。半年や1年の推移を見たいなら、自分で記録を残す必要があります。これは記事の最後でも触れます。
閲覧数は「人数」ではなく「回数」
閲覧数は投稿が表示された回数です。同じ人が複数回カウントされることもあるので、見た人の数とは一致しません。
フォロワーと非フォロワーの内訳が見られるなら、ぜひ確認しましょう。非フォロワーの割合が高いほど、あなたをまだ知らない人にまで投稿が届いたことになります。
インタラクションは種類ごとに見る
Meta はいいね・返信・再投稿・引用をインタラクションとして数えます。ただ、この四つの重みは同じではありません。いいねは一瞬でできますが、返信は相手が少し考えてくれた証です。会話を重視するなら、返信だけを取り出して見ましょう。
エンゲージメント率を計算する人も多いでしょう。Threads Analytics では (いいね+返信+再投稿+引用)÷ 閲覧数 で計算し、シェアは別に集計します。ツールによって計算式が違うので、他の数字と比べる前に確認しておきましょう。
よくある落とし穴もあります。エンゲージメント率が上がっても、良い知らせとは限りません。閲覧数が大きく減って反応の数が変わらなければ、率は上がります。割合を見るときは、分子と分母の両方を確認しましょう。
フォロワーは増え方と構成を見る
フォロワー数は、オーディエンスが育っているかどうかを表します。インサイトでは国・都市・年齢・性別の内訳も見られるので、実際の読者が想定どおりの層かどうかを確かめられます。
属性データは、ある程度のフォロワー数がないと表示されません。API 経由の場合は100人以上が条件なので、小さなアカウントでグラフが空でも心配はいりません。
流入元でわかるのは「どこから」だけ
インサイトでは閲覧を流入元ごとに分類します。代表的なのはホーム、プロフィール、検索、その他です。ホームはフィード、プロフィールはプロフィールを訪れた人、検索は検索結果からの閲覧です。Meta によると、条件を満たす投稿は Instagram や Facebook でも表示されることがあります。
「検索」からは何が検索されたかはわからないので、割合が増えても、あなたの名前で検索する人が増えたとは限りません。割合は必ず実数と一緒に見ましょう。ホームからの閲覧が大きく減れば、検索の閲覧数がまったく変わらなくても割合は上がります。
数字がおかしいと感じたら
インサイトが見つからないときは、正しいアカウントでログインしているか確認し、アプリを最新版に更新して、ウェブ版でも見てみましょう。それでも見つからなければ、アプリ内のヘルプセンターを確認します。
数字が思ったより低くても、結論を急がないでください。インサイトは常にリアルタイムとは限らず、公開直後の投稿はまだ閲覧が伸びている途中かもしれません。直近7日のような集計期間もよくある原因です。毎日いちばん古い日が外れていくので、好調だった日が外れれば、何も変わっていなくても合計は下がります。
本当にリーチが落ちたのか気になるなら、「Threads のリーチが落ちたとき」で確認の手順を詳しく紹介しています。
インサイトではわからないこと
インサイトが得意なのは「何が起きたか」を伝えることです。「なぜ」や「次に何をすべきか」にはあまり答えてくれません。どの時間帯の投稿が伸びるのか、画像とテキストのどちらが安定しているのか、長文と短文でどれくらい違うのか。こうした疑問に答えるには、多くの投稿をグループ分けして比べる必要があります。投稿時間帯を例にしたやり方は「Threads の最適な投稿時間」で紹介しています。
もう一つの制約は期間です。インサイトで比較できるのは最大90日で、過去の日ごとのフォロワー数は取り逃すと戻りません。長期の推移を見る方法は、今から記録を続けることだけです。

その部分を補うのが Threads Analytics です。自分でホストできる無料・オープンソースの Threads 分析ダッシュボードで、公式 API から投稿と指標を同期し、フォロワーと属性のスナップショットを毎日保存し、投稿時間・形式・長さ別の集計を自動で行います。ソフトウェアは無料で、かかるのはホスティングとデータベースの費用だけです。
過去の投稿はいつでも同期できますが、フォロワーの日ごとの記録は最初の同期から始まり、それ以前の日は埋められません。始めるなら早いほうがいいでしょう。
比べる相手は、過去の自分
インサイトの数字自体は難しくありません。難しいのは、読み取りすぎないことです。閲覧数は回数であること、インタラクションは種類ごとに見ること、流入元は「どこから」しか教えてくれないこと。他のアカウントではなく自分の過去の成績と比べれば、インサイトはずっと役に立つようになります。
よくある質問
Threads インサイトの「検索」とは何ですか?
Threads の検索から投稿が見られた割合です。何が検索されたかは表示されないため、割合が増えても、あなたの名前で検索する人が増えたとは限りません。
閲覧数とリーチの違いは?
閲覧数は投稿が表示された回数、リーチは一般に投稿を見た人の数を指します。Threads インサイトで表示されるのは閲覧数です。閲覧数 ÷ フォロワー数は参考になる比率ですが、リーチ率ではありません。
90 日より前のインサイトは見られますか?
インサイトで一度に比較できるのは最大90日です。過去の投稿自体は残っていて、API を使うツールなら取得できます。ただし過去の日ごとのフォロワー数はさかのぼれないため、これから記録していくしかありません。
無料の Threads 分析ツールはありますか?
あります。Threads Analytics は無料のオープンソースで、自分でデプロイして使います。サーバー、PostgreSQL データベース、Threads アクセストークンが必要で、ホスティングやデータベースには利用プランに応じた費用がかかる場合があります。
参考資料
- Threads の新機能に関する発表
このガイドでの公式インサイトの説明は、この発表にもとづいています。機能や名称は変わることがあるため、自分のアカウントで確認してください。
- Threads Analytics のグラフの計算方法
このガイドで紹介している比較は実務的な確認方法で、対照実験ではありません。