「Threads は何時に投稿するのがいいの?」。本格的に Threads(スレッズ)を運用しはじめると、多くの人がまずこの疑問にぶつかります。

ネットで探せば答えはたくさん見つかります。朝8時、昼12時、夜9時……。ただ、それらは他の人の読者から導かれた答えです。あなたの読者がどこに住み、何時に仕事を終え、いつスマホを見るかで答えは変わります。他人のスケジュールを借りるより、自分の投稿から探すほうが確実です。

決⁠ま⁠っ⁠た⁠答⁠え⁠がな⁠い⁠理⁠由

投稿時間は、成績を左右する要因の一つにすぎません。テーマや形式、その日に話題になっていることも同じくらい影響します。テーマがまったく違う二つの投稿で時間を比べても、あまり参考になりません。

見落としがちな点もあります。投稿の閲覧数は累計です。朝9時の投稿が伸びていても、閲覧の多くは夜に集まったのかもしれず、読者が朝9時にオンラインだったとは限りません。各数字が何を数えているかは「Threads インサイトの見方」で解説しています。

同じ理由で、公開から1時間の投稿はまだ閲覧を集めきっておらず、数日たった投稿と比べるのは公平ではありません。データをまとめるときは、直近1週間ほどの投稿を除いておきましょう。

候⁠補⁠の⁠時⁠間⁠帯⁠を3⁠ス⁠テ⁠ッ⁠プ⁠で見⁠つ⁠け⁠る

用意するのは、今の発信内容に近い数か月分の投稿だけです。それぞれの投稿時刻、閲覧数、形式、テーマを記録しておきます。

ただし、データからわかるのは実際に投稿したことのある時間帯だけです。投稿がまだ20〜30件ほどしかない、またはほとんど同じ時間に投稿している場合は、比べる材料が足りません。そのときは最後の検証に進みましょう。続けやすい時間帯を二つ選んで交互に投稿すれば、検証そのものがデータになります。

まず時間帯ごとに分けて、中央値で比べる

投稿した時間帯ごとにグループ分けし、平均ではなく中央値で比べます。理由はシンプルで、1件のバズで平均は大きく跳ね上がりますが、中央値ならその時間帯の典型的な投稿の成績がわかるからです。

たとえば、投稿をまとめるとこうなったとします。

投稿時間帯投稿数閲覧数の中央値閲覧数の平均
朝 8 時121,2001,350
昼 12 時32,8006,400
夜 9 時151,9002,100
説明用のデモデータです。

平均だけを見ると、昼12時が圧勝です。でも投稿は3件しかなく、平均が中央値の2倍以上あるので、1件のバズに引っ張られている可能性が高いでしょう。夜9時は15件の投稿に支えられ、中央値も朝より安定して高い。こちらのほうが信頼できる候補です。

次に、件数を確かめて1位を信じすぎない

この例からも、件数の大切さがわかります。投稿が2〜3件しかない時間帯は、傾向というよりヒント程度です。簡単な確かめ方として、いちばん伸びた1件を除いてみましょう。それで差が消えるなら、本当の差ではありません。

もう一つ、気づきにくい落とし穴があります。24の時間帯を並べれば、投稿時間がまったく関係なくても、どこかが必ず1位になります。24人がそれぞれサイコロを何回か振れば、平均がやけに高い人が必ず出てきます。でもその人がサイコロ振りがうまいわけではなく、もう一度振ればたいてい普通の結果に戻ります。比べる枠が多いほど、1位はたまたま運が良かっただけの可能性が高くなります。だからこのステップで見つかるのは答えではなく候補で、最後の交互投稿による検証で確かめます。

最後に曜日を加える

候補の時間帯が見つかったら、曜日も比べてみましょう。ただ、曜日と時間帯の両方で分けると、各グループの件数はかなり少なくなります。30件の投稿を7日×24時間に分ければ、ほとんどの枠は1〜2件です。枠が168もあれば、偶然だけで良く見える枠もいくつか出てきます。件数の少ないグループは、結論ではなく今後試すアイデアとして扱いましょう。

比⁠べ⁠る⁠と⁠き⁠の落⁠と⁠し⁠穴

1件のバズで判断する。1件伸びただけでは、その時間帯が良いとは言えません。同じ時間帯のほかの投稿の中央値とばらつきを見ましょう。

形式やテーマが混ざっている。画像は昼、テキストは夜に投稿していると、差が形式によるものか時間帯によるものか区別できません。一度に比べるのは、同じ形式の投稿どうしにしましょう。

タイムゾーンを取り違える。グラフがどのタイムゾーンを使っているか確認し、一つに統一します。古い投稿ほど閲覧を集める時間が長く、当時はフォロワーも少なかった点にも注意しましょう。

新⁠し⁠い⁠投⁠稿⁠時⁠間⁠を試⁠し⁠て⁠み⁠る

候補の時間帯が二つ決まったら、直接比べてみましょう。公平に比べるためのポイントは二つあります。比べられる投稿を使うことと、二つの時間帯に同じ曜日が回るようにすることです。

比べられる投稿とは、ふだんいちばん多く出している種類の投稿のことです。形式(テキストのみ、画像、動画)をそろえ、テーマもいつも書いているタイプにします。プレゼント企画やコラボ、話題のニュースに乗った投稿はもともと目立ちやすいので、比較から外しましょう。いろいろな投稿をするアカウントなら、テーマを無理にそろえる必要はありません。きちんと交互に出せば、内容の偏りは二つの時間帯にならされます。特別な投稿だけメモしておき、比べるときに除けば十分です。

交互に出す方法はシンプルです。今日は時間帯 A に1件、明日は時間帯 B に1件と、交互に投稿を続けます。1週間は7日なので、2週間続ければ、どの曜日にも両方の時間帯が1回ずつ回ってきます。

公開24時間後の数字を毎回メモする必要はありません。交互に投稿しているので、二つのグループの投稿は古さがだいたいそろっています。最後の検証投稿から1週間ほどたって閲覧数が落ち着いたら、二つのグループの閲覧数の中央値を比べましょう。過去の投稿をまとめるときに直近1週間分を除いたのと同じ考え方で、伸びがほぼ止まった数字どうしを比べるということです。

2週間で、それぞれの時間帯に7件ほど集まります。中央値の差が小さい、または各グループのいちばん伸びた1件を除くと差が消えるなら、引き分けと考えましょう。そのまま続けてもいいですし、続けやすいほうを選んでもかまいません。1週目と2週目を分けて見るのも有効です。同じ時間帯が2週とも勝っていれば、1回だけ大差で勝つより説得力があります。

はっきり差が出たら、成績の良いほうをメインの投稿時間にしましょう。読者は季節や学期、自分の発信内容によって変わるので、2〜3か月ごとに比べ直すのがおすすめです。

T⁠h⁠r⁠e⁠a⁠d⁠s A⁠n⁠a⁠l⁠y⁠t⁠i⁠c⁠s で⁠の見⁠方

ここまでの手順は、どれも表計算ソフトでできます。Threads Analytics を使っているなら、同期した投稿から自動で計算され、各ステップに対応するグラフがあります。

  • 投稿に最適な時間帯:概要ページのカード。閲覧数の中央値が高い上位3つの時間帯を、件数と信頼度つきで表示します。3件以上の時間帯が優先されます。結論ではなく、検証する候補のリストとして使いましょう。
  • 投稿に最適な時間:パフォーマンスタブの時間帯別の棒グラフ。曜日で絞り込めます。検証が終わったら期間を検証期間に合わせれば、二つの時間帯の中央値をそのまま比べられます。
  • 最適な曜日:曜日ごとの閲覧数の中央値、エンゲージメント率、投稿数を比較します。
  • コンテンツタイプ × 時間帯:コンテンツタブで、形式ごとの時間帯別の成績を比べられます。

最⁠適⁠な⁠時⁠間⁠は⁠、自⁠分⁠の⁠デ⁠ー⁠タ⁠の中⁠に⁠あ⁠る

最適な投稿時間に決まった答えはありませんが、見つけ方には型があります。自分の投稿をグループ分けし、中央値と件数を確認して候補を絞り、交互に投稿して公平に検証すること。データが候補を出し、検証がそれを確かめます。他人の時間表を追いかけるより、こうして見つけた時間帯のほうが、ずっとあなたの読者に合っています。

よ⁠く⁠あ⁠る⁠質⁠問

Threads に投稿するのに最適な時間は?

すべてのアカウントに合う時間はありません。続けやすい時間から始め、同じタイムゾーンで似た投稿を比べ、成績の良い時間帯を試してみましょう。

Threads では曜日も関係ありますか?

読者や内容によっては関係します。似た投稿で曜日を比べましょう。ただし曜日と時間帯の両方で分けると、各グループの件数が少なくなる点に注意が必要です。

Threads は 1 日に何回投稿すべき?

決まった回数はありません。頻度を変えるときは、総閲覧数と投稿ごとの閲覧数の両方を見ましょう。1件あたりの閲覧は減っても、合計は増えることがあります。Threads Analytics の投稿頻度の分析は週単位です。

予約投稿はリーチに不利ですか?

予約投稿の成績が低く見えるなら、まずテーマ・形式・投稿時間が近い通常の投稿と比べてみましょう。差の原因は予約そのものではなく、そうした条件の違いかもしれません。

参考資料